ボードゲーム「チューリップ・バブル」の元ネタ
私たちがいま作っているゲーム「チューリップ・バブル」の紹介です。このゲームは歴史上実際におこった事件をもとにしていますので、まずはそのストーリーから。
チューリップ・バブル(蘭: Tulpenmanie、英: Tulip mania, Tulipomania、チューリップ狂時代とも)は、ネーデルラント連邦共和国(オランダ)で1637年に起こった世界最初のバブル経済事件である。オスマン帝国から輸入されたチューリップの球根が人気を集め、チューリップの価格が釣り上がっていくことで人々はチューリップ投資に熱狂し、わずか数年のうちにチューリップ価格は信じられない高値を付け、その後、価格が100分の1以下にまで下がり、オランダ諸都市は経済的混乱に陥った。
出典:Wikipedia
いまでは園芸のお花としてありふれているチューリップですが、チューリップの球根がそんなに人気だった時代があったんですね。
こちらの花は「センペル・アウグストゥス」と呼ばれた珍しいもので、たった1つの球根に当時の労働者や職人の年収の約4倍もの値がついたそうです。
最初にチューリップに心を奪われたのはゆとりのある植物愛好家たちでしたが、しだいにチューリップの値上がりだけが目的の投機家たちも参入。さらには職人や農民にまで噂はひろがり過熱化していきました。
はじめは現物(球根)の売買での取引でしたが、季節をとわず取引できる先物取引が導入され、手形とわずかな内金での取引ができたそうです。
ところがあるとき突然の暴落がおこり、手形は不渡り。オランダの各都市は混乱に陥りました。何が原因でバブルが崩壊したのかはいまだにあきらかになっていないとか。
取引の品物が「チューリップ」だったことも面白いし、バブル崩壊の原因がわからないことなど、ワクワク要素がちりばめられたストーリーですね。(実際巻き込まれた人たちは大変だったでしょうが…)日本では島原の乱とか鎖国令があったころにオランダでこんなことになっていたとは。
そういう具体的なテーマがあるおかげで、ゲームの枠組みはおのずと決まりました。
- ゲームプレイヤーは投機家。
- チューリップは赤・黄・白の3色で、花の形によってたくさんの品種がある。
- チューリップを買ったり売ったりしながら少しずつお金をふやしていく。競りもあり。
- バブル崩壊がおこる・またはプレイヤーが幻の「黒いチューリップ」を購入できたら、ゲーム終了!
- 勝利条件はバブル崩壊時に一番多くお金を持っている人。または「黒いチューリップ」を購入した人はその時点で勝ち。
まだテストプレイと改良を重ねている段階ですが、大筋はこんな感じ。実際のルールはおいおいご紹介していきますね。