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Saashi&Saashiさんたちのスタジオ訪問

春の始まりのような暖かい日に、京都のSaashi&Saashiさんたちのスタジオに遊びに行ってきました~。Saashi&Saashiさんといえば、こちらのゲームたち。パッケージを一目見れば印象に残ってしまう関西屈指のおしゃれ系ボードゲームレーベルさんです。
Saashi&Saashi コーヒーロースター Saashi&Saashi Aコードで行こう

実はお二人のレーベルはゲムマ2015大阪でデビューした同期なのですが、お互いイベントに出ることだけで必死すぎて(笑)初めてお会いできたのはゲムマ2015秋の打ち上げ会。Saashi&Saashiさんは京都、ぐうのねは大阪なのになぜ東京で!と周りの方にもツッコまれつつ、「また会いましょう!」と固く誓ったのでした。

その約束を果たしに、いざ京都へ!

ぐうのねからは紅陽とことりが向かわせていただき(あつしさんは来れなかったのが残念です)
Saashi&SaashiさんからはゲームデザイナーのSaashiさんとイラストレーターの宝井貴子さんが迎えてくださいました。

お二人はあまりオープン会などには参加されないとのことで、同じ関西勢からもちょっとだけ謎のベールに包まれたイメージ。ちょっと(かなり)ドキドキしながらスタジオに案内していただきました♪

スタジオ訪問

こじんまりしたマンションを上がっていくと…まあなんておしゃれかつほっこりする空間!しかもお部屋の中まで土足OK!お店か!外国か!(Saashiさんが冷え性だからとのことです。確かに靴なら温かい)

お二人ともアンティークな雰囲気の家具がお好きとのこと。あちこちにある照明もちいさくて暖かい色ばかり。あざやかなグリーンのデスクに鎮座するMac。デスク横にはどーんとボドゲ棚。すぐ手の届くところにあるノートやファイル。メモの断片。キッチンからはSaashiさんがハンドドリップで淹れてくださっているコーヒーのいいかおり。コーヒーとても美味しかったです。

(ブログを書きつつ、文字じゃ伝わらないなぁと思ってスケッチで表現してみます。写真を撮ってなくてあくまで印象なので、実際とはいろいろ違うかも)
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この場所の呼び方は、自宅でもアトリエでもなくご本人たちがおっしゃっているとおりまさしくスタジオだ…!と。おじゃましてすべて納得しました。ここであのSaashi&Saashiさんの作品が生まれたのです。「Aコードで行こう」も「コーヒーロースター」も、あまりに自然にそこに馴染んでいました。

ワークスペースというか「何かを作っている場所」の雰囲気がすごく好きな私はワクワクがとまりませんでした。お二人の生活の中心が、いまはボードゲームなんだなと思いました。

美味しいコーヒーとふかふかのロールケーキを囲んで、トークはなごやかに世間話から。

こだわりの家選びと文房具トーク

以前までの大阪でのお住まいは少し広めだったそうですが、そこで所持していた大好きなアンティークテーブルをはじめ、大好きな本もゲームもかなり手放さなければ引っ越しできなかったという、こじんまりした現在のお住まい。街の雰囲気をとても重視して選ばれたそうで、不動産屋さんもびっくりするほど通りや町名まで最初からココ!と絞って探したそうです。自分たちの拠点も、身の回りのものも、好きなものを厳選して暮らしていこうと決められたんですね。すごい。なかなかできることじゃありません。
(おしゃれな暮らしは、住むとこ選びからすでに始まっている…。)

文房具トークも盛り上がりました。ゲームデザインのアイデアは紙に書き溜めるタイプだそうです。Saashiさんはメモ魔で、決まった大きさの紙片にアイデアを書き溜めてストックされていたのが面白かったな。10年ダイアリーもつけていらっしゃるとか。貴子さんは何か新しいことを始めるたびに新しいノートを買ってしまうのだそう。文房具が気持ちを高めてくれることを重視されてるんですね。女子的にめっちゃわかります。

実際のお二人はオンライン上の印象と少し違って、すごくいっぱいしゃべってくれる!きっと、こだわりポイントがたくさんあって、一つのものを選ぶにもいろんなストーリーが背景にあって、それも含めて思い出みたいに大切にされているんだなぁと思いました。

私はお二人に「アナログゲームを作ることになった背景」を聞きたいと思っていたので(ここまでの印象でもだいぶ断片は見えていましたが)ちょっと聞いてみました。

アナログゲームを作ることになった背景・趣味など

お二人とも、同人文化にはそれほど親しんでこられなかったそうです。そう、ここがぐうのねと大きく違うところ。

ぐうのねは紅陽さんが買い専で創作ジャンルの同人誌をながらく買っていましたし、ことりも高校生のころから二次創作で同人活動をしていたくらいなので、いわゆるオタク寄りの人なのです。(オタクというには全然浅いですけどね)

Saashi&Saashiのお二人は趣味もマジでおしゃれ。インストゥルメンタルな音楽のバンドをしたり、美術館に行ったり。Saashiさんは学生のころ自分たちのサッカーチームのフリーマガジンみたいなのをひとりで執筆編集して仲間内で配ったりしていたそうです。(その経験がお二人のWEBサイトで展開されている企画の「Talk&Talk」に活きている気がしました。)

なお、お二人とも絵を描かれるとのこと!貴子さんだけじゃなかったんだ〜。

そして、発表こそしていなかったものの、Saashiさんは長い間オリジナルのボードゲームを考えることがお好きだったみたいです。サッカーを見ては、刺激されてこんなゲームできないかなと考えたり。わりとテーマや方向性ありきでゲームのアイデアを膨らませるタイプのようですね。

とくにSaashiさんのサッカー好きはかなりのもので、2004年に出たサッカーゲームの選手エディットを毎年選手が変わるたびに数週間!?かけてやっていたそうです。またオリジナルの選手年鑑にその年の成績や寸評(!?)を書き溜めてファイリングされるほどとか。なんかもう、監督目線でサッカーを見てる。これをボドゲに活かしたいと強く思っているそうですが、貴子さんがそこまで興味を持てないから却下されているとか(笑)

またSaashiさんは歴史ものもかなりお好きだそうですが、取り上げたいネタがニッチすぎて歴史好きでも反応しづらいレベルらしく、これも貴子さんに却下されるそうです(笑)

ゲーム制作はSaashiさんが貴子さんを誘って始められたそうですが、なんといっても二人三脚の活動なので一人だけの好きなものには突っ走らず、二人で納得して進めていけるものを取捨選択されているんですね。

ちなみに貴子さんのイラストがあの絵柄になったのはボードゲームを作り始めてからで、もともとはクレヨンや色鉛筆をつかった絵本のようなタッチだったそう。これも意外なことでした。

というわけで、個人的になにかを作ることはかなりいろいろされていたようですが、イベントに出て自分たちの作品を販売するといった活動はこのボードゲームが始めてだそうです。これが私達には驚きでした。だってあのクオリティですよ…!

ゲーム実物を見てのトーク

ここからはデスクにお互いのサークルからリリースした作品をばっと並べ、かなり具体的な作り手談議に花が咲きました。

うちからは「チューリップ・バブル」、コラボ作の「タロットストーリア」「ブタバベル」を持参。「チューリップ・バブル」はちょうど「Aコードで行こう」と同時期に制作していたので、ルールブックやチラシなどかなりじっくり観察してくださっていたらしいです。手作りコマにくらべてたいへん地味な作業ではありましたが、見てもらえていたなんて…!嬉しいなぁ。

「タロットストーリア」と「ブタバベル」はコラボ作業の分担具合とか、お互いのサークルにとって良かったことなども聞いてくださいました。

他のサークルさんの制作過程のツイートやブログ記事をみるの楽しいよね〜!という話にもなりました。作り込みや思い入れについてもわかりますし、同期のサークルさんからはすごく刺激も受けたりして。

でも宣伝しすぎてうんざりされないかなと、お二人はブレーキをかけがちだそうです。もっと宣伝されても全然大丈夫だと思うけど、それもなんだかSaashi&Saashiさんの落ち着いた印象につながっているかもしれないし、さじ加減は本当に難しいですね。

「コーヒーロースター」はその美しいチップやビーンズシートを改めてじっくり見せていただき、「Aコードで行こう」は実際に遊ばせていただきました♪めっちゃわかりやすいお二人の説明でサクサク楽しくプレイ!Saashiさんと私(ことり)が45点で同点勝ち。

お二人のリリースされたゲームは実物を見てのとおり、こだわりが細部にわたって徹底されていました。

「こういうものを作りたい」という具体的なイメージありきで、じゃあその仕様でつくってくれる印刷所さんはどこなのだろう、と探す。それもボードゲーム向けの印刷所さんではないところにどんどん新規開拓していく勢いで。そしてそれぞれのコンポーネントごとに違う会社さんとお取り引きをして製品を作っていく。それには相当な時間や手間がかかるそうです。ここがまず本当にすごい。

飲み物のコップの下に敷くコースターをコンポーネントにしちゃったり。コンポーネントが美しく仕舞える箱の中の仕切りをオーダーしちゃったり。理想のエンボス加工を求めて海外の会社さんにオーダーしちゃったり。

普通だったらそこまでできない〜!と思うところを、お二人のサークルではやってしまう。理想を形にすることを一番大事にされているのだなぁと思いました。

ぐうのねは印刷所さんの仕様にあわせていくほうで考えてしまうので、かなり違いを感じました。ただただすごい。いろんなスタンスの作り手さんがいることもゲムマ界隈の面白さの一つ。これからもSaashi&Saashiさんらしさを突き詰めていってほしいものです。

さて、お気に入りのゲームを遊ぼう!

だいぶ込み入ったマジな話に及んだところで自分たちのゲームは片付け、貴子さんお気に入りの小箱ゲーム「すき間に入れて」を遊ばせていただきました。「Qwixx」や「ザ・ゲーム」のNSV社さんのゲームですね。

「この会社さんは、中身がしっかりしたゲームばっかり出されてて、繰り返し遊びたくなってほんと好きなの!」と貴子さん熱弁。おお、わたし(ことり)はこんなにゲームを語れないぞ。貴子さんスゲェ。とひそかにリスペクトが高まりました

やってみるとこれがほんとに面白い。基本は手札を早くなくせば勝ちなので、どんどん出したいのに、足を引っ張り合ってなかなかうまく行かない。でも連続手番でめっちゃ出せたときの爽快感もある。途中までことりが圧勝だったのに、最後の紅陽さんの早上がりでもくろみが崩れ、貴子さんの勝ち!(あれ?紅陽さん勝ってない)

ちょうど日も沈んだところで予約していただいていた夕食の時間がやってきたので、名残惜しい気持ちをこらえてスタジオをあとにしました。

スタジオを出て

雰囲気のいい通りにはあちこちに小さくて素敵なお店がいっぱい。ほどなくして着いたお店ではおいしいイタリアンの夕食をいただきました。サッカー選手のエディット話はここでめっちゃ詳しく聞きました。貴子さんがときおり「私達おしゃれな話できてる!?」って確認してたのが面白かったです。できてなかったです。(笑)

キューピットメニュー表は手書きでみたことのない品もあったりと面白いお店でした。そこで気になった「キューピット」を紅陽さんが注文したのも夕食のハイライト。ハート型のグラスにハートのついたマドラー。それを一人で飲む紅陽さん(笑)原液のカルピスをコーラで割ったものなんですが、思いのほかおいしい!これ大阪発祥の飲み物だったんですね。生粋の大阪人だけど知らなかったよ。調べてみると大阪では絶滅したものの京都、奈良、滋賀、兵庫、和歌山などのマニアックな喫茶店では今も愛飲されているとか。

※写真はSaashiさんからお借りしました。今回、スタジオ訪問♪とか言っておきながら、楽しいお話の数々にぐうのねはすっかり夢中で写真を撮りそびれており、まったくどんだけボンヤリしていたのかと猛省中です。

帰路、そしてまとめ

またまた名残惜しくも帰りの時間がやってきたので、駅まで親切にお見送りくださったお二人。同じ関西にこんな素敵な作り手さん仲間がいることに心あたたまりつつ帰路につきました。電車に乗るとすぐにタブレットに今日の感想を書き始めました。そのくらいワクワクが刺激される一日だったのです。

確かなボドゲ愛と幅広い趣味から実を結んだアイデアが、Saashi&Saashiさんお二人のおしゃれフィルターを通して(ここ重要)デザインされ、たくさんの会社さんのサポートを経て世に送り出されているのだとわかりました。

これからも同期サークルとして応援していきたいと思います!

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2016/03/22 | カテゴリ:

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ゲームマーケット2016神戸関連のお知らせ

いよいよ今週末にゲムマが迫ってまいりました!
当日のお品書き等お知らせいたします~。

ゲムマカタログにちょこっと掲載していた新作は、諸事情により開発を断念してしまいました。興味を持ってくださった方がいらっしゃいましたら大変申し訳ありません m(>_<)m

当日のラインナップ

  • チューリップ・バブル第2版 イベント価格¥3500
  • 画集タロットストーリア ¥1200
  • チューリップ・バブルのミニ巾着 ¥500・¥300
  • チューリップ・バブルのハンカチ ¥500

チューリップ・バブル 箱イメージ
「チューリップ・バブル第2版」は、クレーム対応用として保管していた予備の7部を放出する形です。2015年3月に初版をリリースしてから約1年間保管していましたが、コンポーネントの不備ご連絡が1件のみでしたので販売させていただくことにしました。ごく少数のため、申し訳ありませんがご予約は承っておりません。

なお、ゲームマーケット2016秋(東京)に向けて「チューリップ・バブル第3版」の再版を決定しました!こちらの詳細は追ってお知らせいたします。大幅なルール改良もおこない、1版・2版よりもよい形でお届けしたいと思っています。イベントのほか通販も予定しています。

画集タロットストーリアとチューリップ・バブルグッズ

こっち屋さんとのコラボレーション作品

今回はこっち屋さんと隣接ブースになっております。こっち屋さんとのコラボ作も持ち込みますのでこちらもよろしくお願いいたします!

  • ブタバベル(コラボ作第2弾) イベント価格¥1000
  • タロットストーリア(コラボ作第1弾) イベント価格¥1500

ブタバベルについては箱とカードのイラスト提供という形でコラボレーションさせていただきました。ゲームの内容についてはこっち屋さんのブログ記事をご覧ください。

タロットストーリアの詳細はこちらのページにあります。
タロットストーリア詳細ページ

ゲームマーケット2016神戸

イベントについての情報です。

開催日 2/21(日)
時間 10:00~17:00
会場 神戸国際展示場(3号館)
ブース ぐうのね:F44 / こっち屋さん:F43

持ち込み予定物の紹介

チューリップ・バブル ハンカチとミニ巾着
ゲームそのものではなくて申し訳ないのですが、一応新作になります。今回は布製グッズの制作をしてみました。

チューリップ・バブル ミニ巾着
ミニ巾着はこんなサイズ感です。(約15cm×11cm)

チューリップ・バブル ミニ巾着
微起毛の柔らかい素材でできていますので、チューリップ・バブルのマーカーや駒を入れるのにぴったりです。

ミニ巾着は印刷所さんのB品お試し価格で作らせていただいたので、問題ないものは¥500、少し汚れのあるものは¥300で販売します。(パッケージにもそのことを明記いたします)

チューリップ・バブル ハンカチ
こちらのハンカチは薄手ですが吸水性のあるマイクロファイバー製となっています。フチ無しで綺麗に印刷されています。

d160215i折りたたむと3つの面にそれぞれチューリップの花がくるように構図を考えました。

画集タロットストーリア
画集タロットストーリアは2016年1月にリリースしましたがゲームマーケットへの持ち込みは初めてです。2015年のゲムマ秋でこっち屋さんとコラボレーションさせていただいた「タロットストーリア」のイラストを、A5サイズで全22枚すべて収めました。タロットカードのような型抜きをした専用ケースがついています。

画集タロットストーリアの中身
中身は冊子ではなくバラバラの状態でイラストを封入しています。お好きな1枚をケースの最前面にもってきていただくと、そのままお部屋で飾ることもできます。

画集タロットストーリア 内容サンプル
封入しているイラストの一部です。タロットストーリア本体のカードでは見えていなかった部分もご覧いただけます。

画集タロットストーリア 解説シート
各イラストのかんたんな解説も入っています。タロットカードの意味と、なぜこのおとぎ話を選んだか…などなど。イラストとあわせてご覧ください。

画集タロットストーリアについては、取り置き予約を2/19(金)終日まで受け付けております。
ご予約フォームはこちら

ことり寧子が運営しているオンラインショップminneでも随時販売しております。


今回は少し省エネモードでの参加となってしまいましたが、どうぞよろしくお願いします~!

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2016/02/15 | カテゴリ:

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ゲームマーケット2015秋 出展しました

ゲームマーケット2015秋にてブースへお越しくださったみなさま、ありがとうございました。出展されたみなさまも、ゲムマスタッフ様もお疲れ様です!いままでで一番充実したイベント参加になりましたことをお礼申し上げます。

以下、前日ゲーム会から当日のアフターまでをつらつらと書き綴っております~。

金曜日

近鉄バスの3列シート夜行で大阪から出発。車中は快適だったものの、新作「タロットストーリア」のゲーム説明をどんなふうにするか、ぐるぐる数時間も考えあぐねていました。紅陽さんはものすごいカミカミ王子なんで初心者ながらいつもことりがインスト役になっております(苦笑)

前日ゲーム会

秋葉原イエローサブマリンさんでの前日ゲーム会に参加がきまっていたので12時半ごろ会場入り。中村誠さんの主催でなごやかに開催されました。

今回は自己紹介タイムに間に合ったので、どなたがどんなゲームをお持ちなのか分かってとても良かったです。アピールタイムは1サークル1分といったところでしょうか。出展者さんでない方は、ゲムマの予算について「明日の戦闘力は●万です」と発表されてとても盛り上がりました(笑)

タロットストーリア ゲームマーケット前日ゲーム会にて
ぐうのねが持ち込みましたタロットストーリアの説明は、概要をお話ししたあとに私が1回プレイするのを見ていただくことにしました。基本ルールがソリティアで一周5分もかからないのと、得点計算のやり方までわかった上でプレイしたほうがやりごたえがあるので。ゲーム会で体験されたみなさんは協力モードの2人プレイで遊んでくださりました。

その後はいろいろ遊ばせてもらいましたよ!

木馬と英雄 ゲームマーケット前日ゲーム会にて
77spieleさんの「木馬と英雄…長谷川登鯉さん直々にインストしていただき、ルールのシンプルさにびっくり。(私にとっては)これまであまり経験したことのないプレイ感、ぴりっと効いた“裏向き”“5枚め”ルール、アートワークのかっこよさが相まって、予約瞬殺も納得のゲームでした。これは再販をお待ちするしか。

ショコラ ゲームマーケット前日ゲーム会にて
EX1ST GAMESさんの「Chocolat(ショコラ)…本物そっくりのチョコレート駒にびっくり。しかもチョコのいい匂いがするため、終始お腹がグーグー鳴ってました。テーマも“開店12時間前にオーナーが逃亡したチョコレート店の経営”と笑いを誘うもので、理想的なゲーム展開にならなくてもむしろ笑えるのが良いなぁと思いました。

Bidders! ゲームマーケット前日ゲーム会にて
ワンモアゲーム!さんの「Bidders!…ぐうのねが勝手に競りゲー師匠とあがめている梶野さんの注目作。スマートなインストで流れがとても良くわかりました。一人だけ初心者な私がいることでちょっと競りのバランスを乱してしまったのが申し訳なかったです。難しいけど、もっとやりたい。予約していてよかった~。カードも格好良いですね。

擬音フェスティバル ゲームマーケット前日ゲーム会にて
するめデイズさんの「擬音フェスティバル…とびかう謎の擬音。その擬音が“どんなシチュエーションでできたのか”を発表していく大喜利系。発表方法は絵でも文でもいいとのことで大変おもしろかったです。勝者の決め方もひと捻りきいていて、獲得した擬音を噛まずに言えたら勝ち。最後まで笑いどころたっぷりでした。

まだまだ遊びたい気持ちをおさえつつ飲み会参加も決まっていたのでダッシュでイエサブさんをあとにしました。

前日飲み会

居椿さん&jun1sさんプレゼンツではじまった飲み会のはじっこにまぜていただきました。東京以外から集まった方が多く、ちゃがちゃがゲームズさんのかたろーぐ話や、Cygnusさんの制作苦労話、かみやパパさんの北海道ボドゲ事情、居椿さんの「煩悩じろう」、肝心なときに話の腰を折るおもしろメガネ(マーチヘアゲームス北野さん)などなど笑いがとまらない会でした。お腹も胸もいっぱい。

その後一部の方でカラオケ会に突入。事前にそういう話はなかったものの、カラオケの可能性にワンチャンかけていたらほんとに叶ったので感極まりました。みなさん上手いしおもしろい!なんて多芸なのでせう。

夜もふけ、新橋の宿に到着。狭いものの設備は完璧とレビューに書いてあったので期待していくと、部屋に金庫とか洗濯機(しかも一般家庭用)が備えつけてありました。そんなホテル初めてだったよ…住める…。
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当日

朝食はホテルと提携しているすき家さんでいただいたところ、無料だったどころか無料券のお釣りで数百円いただいてしまいました。なんて、なんて真面目なお店なの…!

行きのゆりかもめで何気なくTwitterを見たらなんと「ゲームマーケット」がトレンド入りしてました。そ、そんな大きなイベントだったっけ!そして9時頃に会場入り。デザフェスのほうも気になりつつゲムマ会場へ向かうと、予想外の長蛇の列にちょっと涙腺がゆるみました。今日はアツい一日になりそう、という予感を胸に、今回の新作のコラボをしてくださったこっち屋さんのブースへ。

ゲームマーケット2015秋 こっち屋さんのブース
頒布物の説明をうけて準備完了!

開場後、怒涛のお客さんの流れに圧倒されつつ、新作の動きはどうなるか…と緊張の面持ちでお店番していましたが、コンスタントにお買い求めいただいてイベント中盤がなかなかに忙しかったです。ご購入特典のポストカードも順調になくなっていきました。

途中、BGGのW. Eric Martinさんや、英語ルールの添削で多大なご協力をいただいたJon Powerさんにお越しいただき、しどろもどろで会話。というかなんとか聞き取れたとしても言葉がでてこなくてとても悔しかったです。でもなんとか気持ちは汲みとっていただけたっぽいので感謝感謝。

お昼ごろ、ほらボド!のmomiさんがお越しになり、ポッドキャストの収録をしてくださりました。今回はゆおさん主導のゲーム作品でしたがとっさのことで私が説明しています(笑)今回はある程度心構えができていたのでわりと落ち着いて話せた気がします。

ゆおさんがブシロードの面接にいったり、私がホテルに忘れてきた携帯を紅陽さんがとりにいってくれている間はひとりでお店番。今回の新作ではないゆおさんのゲームについて微妙な知識しかなかったのですが、なんとか説明したらお買い求めいただけたのでひとりガッツポーズ。

追記:よくゲーム会などでご一緒しているカラフルメモリーズのおおぞらさんがゲムマ会場で当日開催されていた「第2回ごいた全国大会」ペア戦で優勝されたとの報告にきてくださって感動!!みんなでやんややんやとお祝いしました。

ほとんど会場を回れなかったものの、はんか通骨董市の試遊はちゃっかりさせていただきビギナーズラックで勝ちました。これも次出会ったら購入したいなぁ。15時以降はゲムマが入場無料になるので、デザフェスからのお客さんとおぼしき方がどっとお越しになりました。どんな風に説明したらいいか、ゲーム慣れした方とは違う方法を考えないとですね。

打ち上げ会

こちらも事前にきまっていたので集合地点からゾロゾロと打ち上げ会場へ移動。50人近くいらっしゃるとのことで、飲み屋さんへたどり着くのも一種の協力ゲームと化していました。

道中も飲み会中もたくさんの方とおしゃべりできて嬉しかったです!新参者にもかかわらずゲーム名で知っていただけていていつも驚きます。でじさんのところはご家族での参加でとっても微笑ましい光景。お子さんがまた営業上手なんですよね。小さいのにちゃんとチラシを配ったり名刺をもらったりしてましたよ。

腹ペコにつき全力でもぐもぐしてましたが、終盤になってSaashi & Saashiさんたちへのご挨拶が成功!お互い関西組でゲムマ同期デビューなのにお会いできていなかったのですが、サイトの似顔絵にそっくりだったのでお声がけできました。Juniasのじゅんさんにもなんでここで挨拶してんのー!ってめっちゃ突っ込まれました(笑)

Saashi & Saashiさんの新作「COFFEE ROASTERを見せていただき、コンポーネントの感触にうっとり。理想のかたちが惜しみなくつめこまれていて、なんて豪華な一人用ゲームなのだろうと感動しました。関西での再会を誓って飲み会をあとにしました。

その後

追記:東京駅でいきなりSaashi & Saashiさんに再会(笑)

帰りも夜行バスでしたが、精根尽き果てて爆睡。翌日はゲムマ前後の一連のイベントで感じたことを紅陽さんとまったり振り返りました。いつまでも余韻が抜けなかったので、ゲムマの翌日が休みでよかったです。

これまで大阪と東京のゲムマに1回ずつ出ましたが、今回の3回めでようやくゲムマの雰囲気がわかった感じ。このお祭りをきっかけに前日も当日もたくさんの人達の交流があるんだなぁとしみじみ。2日間たっぷり楽しめました。今回得たエネルギーを今後の作品につなげていきたいです。

ゲームマーケット2016神戸(2月)の参加も決まっていますので、どうぞよろしくお願いします!

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2015/11/27 | カテゴリ:

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ゲームマーケット2015秋関連のお知らせ

いよいよ今週末にゲムマが迫ってまいりました!
今日のお知らせはこちらの3本立てでお送りします。

  • タロットストーリアご購入特典について
  • 当日のブースについて
  • 前日ゲーム会の参加について

タロットストーリアご購入特典について

ゲームマーケット2015秋でタロットストーリアをご購入の方にポストカードをプレゼントできることになりました。タロットストーリア1箱ご購入につき、1枚お選びいただけます。特典は十分な数をご用意しておりますが、無くなり次第終了となりますのでご了承くださいませ。

タロットストーリアご購入特典

当日のブースについて

今回はこっち屋さんのブースに委託という形でおじゃましています。ぐうのねとしてのブースはありませんが、紅陽とことり寧子も参戦してこっち屋さんのブースをお手伝いする予定です。なお、今回は「チューリップ・バブル」の頒布はございません。

イベント名 ゲームマーケット2015秋
開催日 11/22(日)
時間 10:00~17:00
会場 東京ビッグサイト(東京国際展示場) 東4ホール
ブース C36(試遊卓なし)

前日ゲーム会の参加について

中村誠さんが主催の前日ゲーム会に今回もおじゃまできることになりました。ゲムマ当日は試遊卓がありませんので、ゲームを遊んでみたい方はこの日に体験していただければ嬉しいです。
前日ゲーム会についての詳細はこちら(TwiPla)

ちょうど今夜9時から最後の参加者さん募集があるそうです。


ゲムマ当日やその前後にお会いできるみなさま、どうぞよろしくお願いします!

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2015/11/18 | カテゴリ:

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新作「タロットストーリア」のご紹介

タロットストーリアの箱ゲームマーケット2015秋に向けて鋭意制作中のタロットストーリアについて、ゲームの内容をご紹介します。こっち屋様×ぐうのねのコラボレーション作品となります。

11/16(月)までご予約受付中!こっち屋様のサイトからお申し込みください。
受付期間終了につき締め切りました。たくさんのご予約ありがとうございました。

ゲムマ2015秋はぐうのねとしての出展はありません。新作はこっち屋さんのブース(C36)にてお求めください。

ジャンル ソリティア
要点 1~2人向け、10分、8歳以上向け
内容物 ゲームカード22枚、スコアカード2枚、説明書
頒布時期 2015/11/22 ゲームマーケット秋以降を予定
頒布価格 1500円予定
ゲームデザイン ゆお(こっち屋)
イラスト ことり寧子(ぐうのね)

ストーリー

お伽話を巧みに繋ぎ、聴くものを魅了せよ
「わしを満足させる話が出来た者には褒美を取らせる」あなたはそれを聞きつけた名うての吟遊詩人。古今東西のお伽話を巧みに織り交ぜ、王様を魅了しましょう。

概要

2枚の手札の内どちらかを出す、の繰り返しが基本的な流れになります。カードを全て出しきった時ゲームが終わり、採点に移ります。番号の低いカードを出来るだけ始まり(左側)に、番号の大きいカードは結末(右側)に配置しましょう。また、同じ色のカードをつなげるほど王様は関心を示します。1周目が終わると王様からアンコールが入り、2周目を終えると最終スコアが出ます。

ルールは単純でもわずかな手札から選びとるのが悩ましいカードゲームです。詳しいルール説明はこっち屋様のサイトをご覧ください。

プレイの流れ

カードを裏向きでよくシャッフルして山札をつくり、初期手札として1枚引きます。
その後、以下1~2の手順を、手札を出しきるまで繰り返します。
1.山札からカードを1枚引く。(※山札が尽きている場合は引けない)
2.配置交換のどちらかを行う。

タロットストーリア カードの配置
配置
手札から1枚選び、既に机に置かれたカードに隣接した位置に出せます。(最初の1枚はどこでも可)カードの縦方向を1つの列とし、隣の列のカードとは縦に半分ずらして置きます。1つの列には4枚までしか置けません。

タロットストーリア カードの並べ方
番号の低いカードを出来るだけ始まり(左側)に、番号の大きいカードは結末(右側)に配置しましょう。また、同じ色のカードをつなげるほど王様は関心を示します。(得点がアップします)

タロットストーリア カードの交換
交換
山札から出てくるカードはランダムなので、置きたいところに置けない苦しい手札になることも。一度置いたカードを修正したいときは、手札との交換をしましょう。1回の手順に1枚だけ交換できます。

タロットストーリア 手札
ただし、交換をすると次の手順で必ずカードを2回配置しなければならないので、使いどきを考えて。

タロットストーリア 得点計算
山札が尽き、手札からすべてのカードを出しきったら得点計算へ。所定の方法で「お伽話が始まりから結末へきちんと繋がっているか」を確認し、1周目で0点以下ならばゲームオーバー。そうでなければ王様からアンコールが入り、ゲームの2周目へ。2周目を終えると最終スコアが出ます。

最終スコア目安

10点未満:出なおしてまいれ
10~19点:…もう終わりなのか?
20~29点:まだ本気では無いのだろう?
30~39点:なかなかやるではないか
40点以上:お主こそ国一番の語り部じゃ!

ルールも、2周のゲームを乗り切ることも簡単。だけど高得点を出すのがなかなか難しいカードゲームになっています。

2人モード:デュエット

1人モードと基本的な流れは同じです。2人で協力して1つの場にカードを配置していき、高得点を目指します。手札はそれぞれで持ち、制限つきですがカードの置く場所を相談できます。1つの列には3枚までしか置けません。2人モードのスコアは、2人の相性を暗示します。

こんなところがオススメ

  • ソリティアが基本のゲームなので、自分だけで遊べます。
  • カードを混ぜるだけですぐにプレイを始められます。
  • 通常のタロットカードとして占いにも使えるよう、カードの裏面は上下がわからないデザインになっています。
    タロットストーリア 占いにも使えます

ゲームをすることで出来上がったカードのつながりを見て、物語を想像するのも良いかと思います。ゲームや占いを通して、タロットとお伽話が融合した不思議な世界観をお楽しみください。

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2015/10/23 | カテゴリ: