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「チューリップ・バブル」紹介漫画

ゲームの流れをかんたんな漫画にしてみました。クリックで拡大できます。
ボードゲーム「チューリップ・バブル」紹介漫画

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2015/01/22 | カテゴリ:

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「チューリップ・バブル」入稿直前!

チューリップ・バブル ボードゲーム プレイ風景

いよいよ入稿が目前となりました!3月1日のゲームマーケット2015大阪にてリリース予定の「チューリップ・バブル」です。プレイ風景のイメージ写真を撮ってみました。※デザインや各部分の呼び方はまだ調整中です。

ボードの上半分が相場表になってて、右側に並んだチューリップの値段を示しています。競りとか市場操作とかセットコレクションを揃えたりして稼ぎます。以下、ざっくりと写真のご説明を。

●ボードの相場表:赤・黄・白のポーンがチューリップの各色の価格をあらわしてます。さらにA・B・Cのランクもあります。Aが高くてCが安い。いまの価格は赤Cが7金。

●緑の山札:チューリップカード。(全51枚)

●右側のお花たち:上段は「次のラウンドで買えるもの」、中段は「今買えるもの」、下段は「プレイヤーから売りに出されたもの」。

●中段に並んでる丸いの:購入権マーカー。1人2枚まで出せます。

●黄色い山札:相場変動カード。(全13枚)上昇・下落・暴騰・暴落のほか、バブル崩壊があって、これが出たらゲーム終了。

●左端の茶色い山札:チューリップマニアカード。(全10枚)色とか品種の要望どおりに花を揃えて売ると相場より高く買ってくれます。

●写真下部の茶色いの:スタートマーカー。レジン製で手作り・手塗りしています。製作のようすはこちらの記事に。

ボード上のポーンもオリジナルの形になる予定。鋭意製作中ですが、間に合うかはまだわかりません。立体物担当のあつしさんより:

なお入稿のタイミングが違うため、写真には写っていませんが、ついたてで各プレイヤーの所持金は隠される予定です。ついたての裏にはチューリップマニアカードのセットコレクションの一覧を入れます。


「チューリップ・バブル」の頒布予定

イベントのほか、通販の受付も予定しています。イベントにお越しになれない方は通販をご利用ください。開始時期は未定ですが当サイト・Twitterにてアナウンスいたします。

  • 3/1(日) ゲームマーケット2015大阪
  • 5/5(火・祝) ゲームマーケット2015春(東京)
  • 開始時期未定 通販受付(当WEBサイト上にて)
  • 8/23(日) SUPER COMIC CITY 関西21(大阪)
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2015/01/09 | カテゴリ:

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ボドゲミーティング12/23

こんにちは、ぐうのねチームのことり寧子です。前回の更新からずいぶん間が空いてしまいましたが、ボドゲ制作ミーティングの様子を書きました。

月1~2回ペースのミーティングは、テストプレイ・ルール改善・デザインチェックがメインなのですが、今回は立体物担当のあつしさんによるスタートマーカーの作り方講座がメインでした!あつしさん以外は立体物制作の経験がないので、どんな手順で作っているのか、メンバーで負担を分け合えるのはどんな工程か、などを皆で把握するための講座でした。

チューリップバブル コンポーネント チューリップのスタートマーカー
あつしさんが持ってきてくれたサンプルたち。左端の白いものが原型(マスター)、上半分のホワイトベージュのものが複製(未加工)、他は着色したものです。この中から実際にリリースするときどの仕上げにするか、作業工程を確認しながら検討していきました。

1.シリコンで型取り

シリコンで型をつくる作業
原型から複製用の型をとる作業です。下敷きに両面テープを貼って原型と型取り用のブロック枠を固定。硬化剤を混ぜたシリコンを流し込んでいきます。気泡がのこらないように注意。

シリコン型 スタートマーカー
固まるまで8時間ほどかかるシリコンなのでミーティング中には完成しませんでしたが、あつしさんが持ってきてくれた完成済みのシリコン型はこんな感じ。

2.レジンでスタートマーカーを複製

コンポーネントをレジンで複製
写真はありませんがシリコン型に離型材をスプレーしてから作業開始。レジンのA液・B液をよくまぜ、シリコン型に流し込んでいきます。型のくぼみの端に気泡が残っていることがあるので、つまようじで気泡を取り除きました。

コンポーネントをレジンで複製 工程
つぎに100均で手に入るやわらかめの下敷きで型の上から押さえます。(この下敷きだとレジンがくっつかないそうです)本などで全体を均等に押さえるといいとのこと。硬化が始まると透明だったレジンが白く不透明になっていきます。中心からじわーっと広がっていく様子が見えて、面白い!

余裕を見て10分くらい放置して、シリコン型から取り出しました。シリコンはゴムのようにやわらかいので、レジンをポコンと取り出す瞬間は爽快!いちばん楽しい工程でした。

型から取り出したレジンは、紙やすりでバリをとったり表面をつやを消したりして整え、離型材を中性洗剤で洗い流します。

3.塗料を混ぜたレジンで複製

塗料を混ぜたレジン
色のつけかたのひとつとして、レジンにあらかじめ塗料を混ぜておく方法もあるとのことで、赤いクリア塗料を混ぜてみました。血のような赤ですが血ではありません。パンナコッタにラズベリーソースがけしたようにも見えてきました。じゅるり。

着色したレジン
型から取り出したものはこちら。今回作ったのは写真中央のもので、硬化すると不透明になるので白さが加わるのか、濃いめのピンクといった仕上がりになりました。重なっている濃い赤・薄いピンクのほうも同じ塗料を使っていて、濃度をかえたものだそうです。薄いピンク色のはこれまたイチゴチョコレート的で美味しそうな見映えです。この方法は手軽に均一に色がつけられるので、仕上がりは綺麗になりやすいかな。写真ではわかりにくいですが、少し光沢もあり、プラスチックっぽい仕上がりです。

4.レジンの表面につや消しスプレー&着色

レジン つや消しスプレー
紙やすりがけで大体のつやはなくなっているのですが、さらにエアブラシでつや消し剤をスプレーしてから着色するとアンティークっぽい雰囲気になるとのこと。

レジンに着色 アンティーク風
スプレーしたつや消し剤がじゅうぶんに乾いたら、塗りを開始。茶色い塗料に少し薄め用のシンナーをまぜて、複製したマーカーに筆で塗っていきます。

左の写真:筆で塗るとムラができやすく、均一に塗るのは難しいのですが、今回はアンティーク風の仕上げにするので、ムラはあっても大丈夫とのこと。

中央の写真:茶色い塗料が乾いたら、綿棒にシンナーをつけて、茶色い塗料を拭き取っていきます。拭き取りのさじ加減によって、色を濃いめ・薄めに調整できます。失敗してもやり直しがきくし、この工程もなかなかに楽しい!

右の写真:拭き取りのおわったマーカーたち。4人全員でいろんな拭き取り加減を試してみました。たくさん並べると仕上がりの違いが若干気になる気もしましたが、1点ずつみるとほんとにアンティークな感じで、古いメダルのように見えます。実際のリリース時は1セットに1つ封入なので、たくさん見る機会は制作者くらいしかないかもしれません。

この塗装方法、手順は多いものの難易度が低いので、実際に採用となりそうな感じです。ゲームのアンティークなデザインに合っているのもGOOD。

この茶色い塗料はあまり堅牢性がないとのことで、さらに仕上げとしてつや消しスプレーをする予定です。

5.レジンの表面にエアブラシで着色

スタートマーカー 塗装
最後はいちばん難しい色塗り分けバージョン。チューリップの浮き彫り部分にはエアブラシで着色するので、マスキングが必要。ということで写真の黄色い部分はマスキングテープを貼った状態です。

ただこの方法、デザインカッターでマスキングテープを切っていくのが難しく時間がかかり、赤の部分・白の部分・緑の部分だけがそれぞれ着色できるようにさらに分けてマスキングしなければならず、初回生産分の100個も作業するのが時間的に厳しい…ということがわかり、この塗装方法は一旦なしに。


あつしさんからあらかじめ作り方は聞いていたのですが、実際に作ってみるとその工程の大変さや仕上がりの違いなどがよくわかって、とても有意義なミーティングとなりました。

器具はもともとあつしさんの持っていたものがほとんどなので、材料費は原価に含めて計算におりこんでいます。といっても手間賃はまったく考えていないので、お商売するには向かないやり方なのですけど。趣味のボドゲづくりということで、今回はトコトンがんばってみています。

ミーティングを経て、スタートマーカーの複製と塗装は紅陽さん&ことりで受け持つことになりました。あつしさんにはもう一つの立体コンポーネントに専念してもらいます。

復習をかねて記事にしてみましたが、まったく経験のない方には説明不足でわかりにくい部分があるかもしれません。くわしい作り方は他のサイト様なども参考になさってみてくださいね。


ひとしきり作業を終えるともう夕方に。ボドゲプレイ経験値UPのために軽いゲームを3つプレイして感想など話してみました。

ラブレターインフェルノHANABI 紅陽さん所有。

プレイはできませんでしたが、
チケット トゥ ライド(10周年記念版)
コンポーネントの豪華さが見事でした!特に電車のコマ。雷さん所有。

これらは機会があればまた別の記事に書きたいと思います。

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ボドゲミーティング10/19

ぐうのねチームのことり寧子です。サイトオープン前のことですが10/19にしたミーティングのようすを制作日記的に書いてみました。(画像はすべて制作途中のもののため、実際のリリース時とは異なる可能性大です)

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▲こちらはメンバーのあつしさんが進めてくれているマーカーの設計図と試作品!じっくり丁寧にイメージを形にしてくれてメンバーみんなでスゲー!と盛り上がりました。いまは原型づくりをしていて、うまくいけば量産してゲームのコンポーネントにしたいと思っています。

市販のマーカーもざっと調べてありますが、17世紀におこったチューリップバブルがゲームの背景なので、できればレトロな世界観にあうコンポーネントにしたいねということで、オリジナルのデザインをつくっています。が、なにしろ初回なので設計図どおりにできるかはまだわかりません。できても間に合わない~!って皆で地獄をみるフラグかもしれません。


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▲こちらはミーティング前のお花カードデザイン。イラストは一番左のもの以外すべてダミーです。とりあえずプレイできる程度のクオリティ。

このときは左上に色名(RED・YELLOW・WHITE)が大きく入っていて、その下に価格、下に品種カテゴリ名が入って、花のランク(レア度)は枠のデザインで区別していたんですが、テストプレイを重ねるなかで、「これはわかりにくい」「価格計算がまどろっこしい」ということがわかったので修正しました。

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▲こちらはミーティング後のカードデザイン。(あいかわらずイラストはダミー。汗)お花のランクを左上で一番目立つように配置。その下に色名、品種カテゴリを入れています。価格はボードにまとめて表記することで計算のまどろっこしさを改善。右端の1つは幻の黒いチューリップ。


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▲こちらはチューリップマニアたちのカードデザイン。酒場の店主やお嬢様、貴族といったキャラクターたちがおのおの希望のチューリップを探しています。役をそろえてマニアに売ればちょっと高く売れるという感じです。プレイヤーが集めているチューリップがなかなか値上がりしない(涙)というときの救済策としてプラスしてみたところ、一発逆転も発生して面白くなりました。


d141027f

▲こちらはミーティングのときの4人プレイ風景。(まだ全部がダミーなので恥ずかしいですが)
ちなみにプレイ時間は15~50分とそのときによってかなりバラつきあり。というのも、バブルがいつ崩壊するかわからない仕様のためです。みんな貧乏のままバブルが崩壊することもあれば、かなり値段が高騰してこれぞバブル!な景気のよさを楽しめたり、いろいろです。

ゲームの重たさは「中」くらいかと思います。パーティーゲームほど軽くなく、重ゲーよりは軽い感じ。

テストプレイのときは、紅陽さんが計測シートにプレイ状況を記入していきます。プレイ時間・人数・値動き・終了時の各プレイヤーの所持金など、数値で集計してゲームバランスの調整に役立てています。

こんな感じでゲームをちょっとずつ作りこんでいるところです。

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ボードゲーム「チューリップ・バブル」の元ネタ

私たちがいま作っているゲーム「チューリップ・バブル」の紹介です。このゲームは歴史上実際におこった事件をもとにしていますので、まずはそのストーリーから。

チューリップ・バブル(蘭: Tulpenmanie、英: Tulip mania, Tulipomania、チューリップ狂時代とも)は、ネーデルラント連邦共和国(オランダ)で1637年に起こった世界最初のバブル経済事件である。オスマン帝国から輸入されたチューリップの球根が人気を集め、チューリップの価格が釣り上がっていくことで人々はチューリップ投資に熱狂し、わずか数年のうちにチューリップ価格は信じられない高値を付け、その後、価格が100分の1以下にまで下がり、オランダ諸都市は経済的混乱に陥った。

出典:Wikipedia

いまでは園芸のお花としてありふれているチューリップですが、チューリップの球根がそんなに人気だった時代があったんですね。

Semper Augustus Tulip 17th century こちらの花は「センペル・アウグストゥス」と呼ばれた珍しいもので、たった1つの球根に当時の労働者や職人の年収の約4倍もの値がついたそうです。

最初にチューリップに心を奪われたのはゆとりのある植物愛好家たちでしたが、しだいにチューリップの値上がりだけが目的の投機家たちも参入。さらには職人や農民にまで噂はひろがり過熱化していきました。

はじめは現物(球根)の売買での取引でしたが、季節をとわず取引できる先物取引が導入され、手形とわずかな内金での取引ができたそうです。

ところがあるとき突然の暴落がおこり、手形は不渡り。オランダの各都市は混乱に陥りました。何が原因でバブルが崩壊したのかはいまだにあきらかになっていないとか。


取引の品物が「チューリップ」だったことも面白いし、バブル崩壊の原因がわからないことなど、ワクワク要素がちりばめられたストーリーですね。(実際巻き込まれた人たちは大変だったでしょうが…)日本では島原の乱とか鎖国令があったころにオランダでこんなことになっていたとは。

そういう具体的なテーマがあるおかげで、ゲームの枠組みはおのずと決まりました。

  • ゲームプレイヤーは投機家
  • チューリップは赤・黄・白の3色で、花の形によってたくさんの品種がある。
  • チューリップを買ったり売ったりしながら少しずつお金をふやしていく。競りもあり。
  • バブル崩壊がおこる・またはプレイヤーが幻の「黒いチューリップ」を購入できたら、ゲーム終了!
  • 勝利条件はバブル崩壊時に一番多くお金を持っている人。または「黒いチューリップ」を購入した人はその時点で勝ち。

まだテストプレイと改良を重ねている段階ですが、大筋はこんな感じ。実際のルールはおいおいご紹介していきますね。

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2014/10/25 | カテゴリ: